【地獄】北海道夏合宿後2日目(青森~秋田)
※今回はいい景色の写真は皆無です。ご了承ください。
【青森から日本海側へ】
2017年8月24日、この日は青森から秋田に向かう。海沿いを走っていきたいと考えていたが、青森から秋田にかけてずっと海岸線を走るとなると距離が長すぎる。しかもどうやら雨雲が近づいてきているらしいので、できるだけ早く秋田に着くために輪行で大幅にショートカットすることにした。津軽半島の海岸線は今回は諦めて、男鹿半島を走るべく青森から輪行し能代に到着した。
【熱盛の悲劇】
能代から男鹿半島を回って秋田までは120km程度で登りも無いので余裕だと思ってあまり下調べをせず、後輩に勧められた「なまはげ館」に寄れればいいな、くらいしか考えていなかった。こんな舐めた考えだったのがいけなかった。
能代から走り始めて10分ほど経つと、空が暗くなり始めた。どうやら厚い雲が流れ込んできているらしい。文字通り雲行きが怪しくなり始めた。ただ輪行解除したばかりで降るかも分からない雨を避けてまた輪行するのは嫌だったので、特に雨雲情報などを調べることもなく漕ぎ続けた。
八郎潟の辺りを走っていると、遂に雨が降り始めた。すぐに止むことを信じて走り続けていたが、どんどん雨脚は強まっていく。これはまずい、とりあえず背中に背負っていたカメラにビニール袋を被せて浸水対策を施したが、この時既に少し濡れてしまっていた。
雨に耐えながら進んでいたが、男鹿半島に差し掛かったあたりで、流石にこのまま走り続けるのは無理だと判断。急遽輪行できる周辺駅を探したが、既に奥羽本線からは離れてしまっていたために、最寄りの駅まで13kmもあることが判明した。なんてこった。ここにきて初めて雨雲レーダーを見てみたが、1時間進めても2時間進めても雨が弱まる気配は無い。どうやら走るしかないらしい。覚悟を決めて雨の中を再び走り始めた。
いや雨強すぎる。これはヤバイ。もはや雨粒が痛い。風もめちゃ強い。なんだこれ。雨風の音が強すぎて他の音なんも聞こえん。ヤバイ。この中を13kmも走らにゃならんのか。死ぬ。助けて。
その時の雨はこんな感じ
2017-08-24 pic.twitter.com/Tr4VYWzgQT
— がくたび (@gakutabee) 2020年4月7日
雨に震えながら、風に吹かれながらなんとか進み続け、ようやく最寄(13km)の脇本駅に到着した。ほんとに死ぬかと思った。今まで走ってきた中で一番つらい13kmだった。
(この時の雨の様子は報道ステーションなどでも取り上げられるほどだった。放送事故で熱盛が出てしまいほんの少しだけ話題に)
https://togetter.com/li/1143611
結局この日は40km程度しか走らずにノックアウト。今後は天気予報の確認を怠らないことを心に誓った。
秋田まで輪行した後は、後輩に教えてもらった焼き鳥屋(確か「あべ屋」、うろ覚え)で一人で晩酌。秋田といえば比内地鶏ということで、親子丼が絶品だった。今まで食べた親子丼の中で一番美味かった。日中は散々だったけど、美味いもん食べられたおかげで救われた。また行きたい。
気付いたら4,000円以上飛んでいたが美味かったので無問題。夕飯を食べる前に回しておいたコインランドリーを回収して、自転車を押しながらいい気分で宿となる快活クラブに向かった。
明日には雨は上がっているっぽいので、いよいよ日本海側を満喫できるはず。
続く。