いなばのゆるぽ旅

自転車旅を振り返ります

北海道夏合宿自走2日目(日光~会津若松)

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121号はいいぞ

 

【自走2日目スタート】

 目を覚ましたらテント内がベトベトしている。どうやら昨晩少し残した氷結がこぼれたらしい。最悪の目覚めだ。今後寝る前にテント内に飲み物を残さないことを誓った。

 

 氷結の糖分に寄ってきていたアリを追い払ってテントを片付け、自走2日目が始まった。この日は基本的には国道121号に沿って行くだけの簡単なルートだ。渓流沿いの道なので昨日同様のいい景色が楽しめるだろう。

  

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2日目のルート

 

 まずはじめに、事前にK本からオススメされていた「楯岩大吊橋」に行ってみた。寝ていた場所から3kmほどの位置にあったのですぐに着いた。これは良い。深い渓谷に長い橋が吊るされている姿は圧巻だった。

 

 

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楯岩大橋、長い

 

 つり橋を渡ったり、渡った先の展望台に登ったりして満喫してから、121号に戻って走り始める。121号は福島県に入るまではずっと緩やかな登りで、福島との県境のトンネルを抜けてからは、この日の目的地である会津若松までずっと下り基調の道である。なので、始め40kmほど走って登りを終えてしまえば楽勝だと踏んでいた。しかしそれは大きな誤算だったと後で思い知らされることになる。

 

 

【ダム多し121号】

 走り始めて15kmほど走り、川治温泉付近になると急にきつい登りが現れた。これはこの先に「アレ」があるサインだ。登り終えると予想通り見えてきた。五十里ダムだ。121号沿いにはダムが多い。まあ渓谷に沿った道路なので当たり前であるが、ダム好きな自分にとってはうれしい。121号から少し逸れたところにも川治ダム湯西川ダムがあったが、思い装備を搭載した状態でわき道に逸れる余裕はなかったので、今回は見送ることにした。機会があったらリベンジしたい。

 

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五十里ダム手前の小さいやつ、これはこれで好き

 

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五十里ダム、でかい、好き

  

 福島側に入ってからも、大川ダムというダムがあった。峠を挟んで両側でダムを拝めるなんて良いルートだ。この写真はダムの上からダム湖を撮ったものだが、謎に神秘的だったのでお気に入りである。

 

 

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大川ダムの上から

 

【121号好き】

 五十里ダムを後にして先に進む。ダム前の道は概して急であるが、ダムを超えてしまうと緩やかになるのが大半で、121号も例外ではなかった。緩やかな登りを感じながら福島との県境を目指す。

 

 正直言って、この日のルートを侮っていた。1日目は足尾、3日目は磐梯山、4日目は蔵王など、他の日程では観光地として名高い場所を通るため、景色も良いことを期待してルートを組んでいたが、2日目は道中特に観光地もなく、ただ渓流沿いを走るだけだったのでそこまで期待していなかった。

 

しかし、いざ走ってみると名の知れた観光地こそないものの、とにかく景色が良い。良すぎる。しかもトンネルを抜けるごとに、様々な絶景が表れて全く飽きない。最高すぎる。程よい登りも心地よい。無限に走っていたい。道中写真を撮りまくってなかなか進めないと感じるくらい、絶景が多かった。是非1度行ってみてほしい。多分ドライブでも楽しいと思う。

 

 

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121号はいいぞ①

 

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121号はいいぞ②

 

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121号はいいぞ③

 

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121号はいいぞ④

 

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国道3つが重なっていた、珍しい


【福島突入】

 午後1時頃、ついに登りが終わり福島との県境に着いた。トンネルの直前にあるコンビニで昼飯を済ませ、トンネルを抜けて福島側に入る。目的地までまだ70kmほどあったが、あとは下りしかないため余裕だろうと踏んでいた。

 

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栃木と福島の県境

 

トンネルを抜けるといきなり強風が吹きつけてきた。山を越えたせいで風向きが向かい風になったらしい。まあ下りだからそんな影響ないだろうと思ったが全くそんなことはなく、下りのはずなのに踏んでも20km/hくらいしか出ない。なんてこった…。まだ70kmもあるのにずっとこんな感じなのか…。嘆いても仕方がないのでとりあえず進む。道中なんかいい感じの景色の場所もいくつかあったが、余裕がなかったことに加えて交通量も増えていたので撮影できず、とにかく前に進むしかなかった。

 

 

塔のへつり

 福島に入って35kmほど走った。すでに体力、脚力はほとんど残っていなかった。そのときふと「塔の岪」と書かれた、観光地を示す看板が目に入った。なんて読むんだこれ?興味を持ったので、休憩を兼ねて「塔の岪」に寄ってみることにした。

 

 どうやらあれは「とうのへつり」と読むらしい。へつりとは、会津の方言で河に迫った険しい断崖のことを指すらしい(Wikipediaより)。

 

 塔のへつり、良い。緑に囲まれた断崖絶壁に木製の吊橋がかかってるの良い、好き。対岸に渡って少し歩けるっぽかったが、足が疲れていて歩く気力は無かったので、景色を堪能してから売店でソフトクリームを食べて少し休憩してからラスト35kmを走り始めた。

 

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とうのへつり、吊橋良き

 

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吊橋好き

 

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緑に囲まれた断崖、良き

 

【温泉は宿の近くにしよう】

 塔のへつりを過ぎてから、先ほど述べた大川ダムにも少し寄り、会津若松を目指して走る。途中蘆ノ牧温泉という町があったが、まだ会津若松まで20km以上あったので通過する。宿泊する町が近づいてきたら、その日の温泉を決めなくてはいけない。事前の調べで、会津若松駅周辺には温泉及び銭湯は少なく、近場で最も設備が整っているのは、「会津本郷温泉・湯陶里」という温泉だった。ここも泊まる予定のネットカフェからはまだ10kmほどあったが、他にめぼしい施設も無いのでここにすることにした。温泉は川沿いにあり、周辺の雰囲気はのどかでとても好きだが、温泉自体は少し狭かった…。

 

 温泉を済ませた後は地元で人気らしい定食屋に行ってみた。こういう場所の定食屋は大抵量が多い割に値段がお手頃で、雰囲気も落ち着いていて良い。好き。

  

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山盛りごはんは正義

 

 ネットカフェに向かう道すがら、夕焼けと線路がきれいだった。

 

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線路と夕焼け

 

 明日はいよいよ本格的なヒルクライム磐梯山に臨む。果たして走破できるのか。

 

 

 続く